ICTが進む日々の暮らしの中で見聞きする情報は高齢者(予備軍)の身にはその処理能力を越えつつあるが、好奇心、アンテナの高さと感度を総動員して対応したいとの想いから “飛耳長目”としてこのコラムを設けました。

飛耳長目(ひじちょうもく) 飛耳長目(ひじちょうもく):  中国の春秋時代、斉の管仲(?~前645、法家の祖)が、遠くのことをよく聞き知ることのできる耳と、遠くのことをよく見ることのできる目を持つことを「飛耳長目」といったようだ。見聞を広め、物事を鋭敏に観察することの大切さを教えている。
 日本では幕末、情報の必要性を感じていた吉田松陰が松下村塾のモットーにし、塾生たちに見聞を広めることを勧めた。
 現代ではインターネットが飛耳長目の場でありツールであり、松陰たちの時代と較べると時空を越えて世界の情報を収集できるようになった。
 情報の海の中から有意の情報を見つけ、整理・体系化して活用することにより、時代の潮流を読み取り的確な判断に資することが求められている。

画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/吉田松陰

これまでのコラムは、アーカイブをご覧ください。
  • 記事紹介(朝日新聞):まっすぐな心、830首の力(見出し)

    2024年6月6日

    高校3年生で初掲載されてから半世紀、多系統萎縮症という難病(62歳で発病)を患いながら朝日歌壇に投稿を続けた長尾幹也さんが亡くなり(66歳)、数々の詠草に共感してきた読者から追悼の歌や言葉が3か月たった今も続いているとい […]

  • やましん歌壇掲載歌の紹介

    2024年4月15日

    昨年9月続く紹介となります。 この度は4月14日付けのやましん歌壇で前回と同様に選者佐藤幹夫先生から筆頭三席に選んでいただきました。 この詠草は三年前、知友(五十嵐 昇さん)のFB投稿写真(人参の蔕)に短歌を付けて写真短 […]

  • 春の陽光に誘われ・・・② 4月11日富神山で足慣らし

    2024年4月11日

    猩々袴は見ごろ(あちこちに群生)、春蘭、野すみれ、可憐な岩梨、つつじ、雪やなぎ、へびいちご、 その他の春の花々はまだ蕾や咲き始め。木々の間に雪かぶる霊峰月山。 木の芽(アケビの新芽)は適期で少々頂戴して帰り、夕餉の一品に […]

  • 障がい者を扱うTVドラマ

    2024年3月29日

    このところTVドラマで障がい者をテーマとするドラマや番組を続けて見る機会があった。 そのことに気付いたのは昨年の山田太一の死去(2023-11-29)を受け、それを追悼する特別番組あたりからと思う。 最近のTVドラマ番組 […]

  • 組写真短歌という試み

    2024年3月22日

    最近、暇(?)に任せて写真短歌の新しい試み(否、単なる思いつき)「(仮称)組写真短歌」をしている。 *:ご承知のように写真には「組写真」という領域があり次のように規定されています(参考)。 組写真:複数の写真を用い、その […]

  • 「多災化社会」という表現について

    2024年3月20日

    少子化、多老化、成熟、縮小・・・などに社会を付与して社会の状況を表す言葉がある。                      自身もこれまで様々な場面(主宰してきた地域活動や本コラムなど)で度々使ってきた。 最近のTV番組 […]

  • 今どきの若者の思考法に驚く。

    2024年3月20日

    先日、米国の大統領予備選の加熱ぶりを報じるTVニュースで次のような大学生のインタビューを報じていた。 共和党支持者の大学生がトランプを支持するのは「彼は言いたいことをはっきり言うから良いんだ」と。             […]