1週間前位と記憶しているが、地方紙(山形新聞)の記事の見出し&サブ見出しは次のように書いてあった。
「除染土 官邸歌壇で使用 政府検討 初の再利用、省庁でも」
かつて、大臣が放射線汚染に曝された(?)食品を訪問先で食べているデモ・シーンをTVでしばしば目にした。今回も同様のパフォーマンスと見て取れる。
いま、福島の除染土が中間貯蔵施設に約1400万m3あると言われている。
2045年までに県外に搬出して最終処分すると法律で決めているとのことだが、最終処分を受け入れる県はほとんど見当たらないのが現実と見て取れる。
かつて、北海道で(補助金欲しさと揶揄されつつも)その予備調査を申請したという記事をみた記憶があるが、その後は余り報道を見聞きしない。
袋叩きに合いそうだが私見を述べると次のようになる。
最終処分場として県外にばらまくことは汚染エリアの拡大につながるのでエリア限定(原発事故施設)に封じ込めるのがベストと思っている。
大分前のことだが(東北震災の頃)、北欧(たしかノルウェーあるいはスエーデン)では地下奥深く岩盤層に閉じ込めているというTV番組を見た記憶がある。それでも、放射線量が安全になるまで気の遠くなる年月を要する。
日本ではそのような立地は可能とは思えないが、その位の慎重さで核物質を扱わなければならないということではないだろうか?
日本では他電力手段との採算性の比較において、原子力発電に対して事故時の除染土の処分費はもとより、その廃炉費用すら含めていないと聞く。何をか言わんや。