2012年2月29日

ここのところ「企業年金を運用する投資顧問企業の資金が消えてしまっている」ということが報道を賑わしている。

かつて規制緩和を打出した首相がいたがその施策のツケが廻って来たということだろう。
「金融緩和などで新たな企業が参入すれば競争原理が働いてそのメリットを多くの人々が享受できる」という類の、総論的には反論し難い施策には常に「落とし穴」が潜んでいると言うことである。
落とし穴とは「施策に潜むリスクに対策を盛込んで、かつ、そのフォローをしなければ今回のようなことになる」ということ。

人はしばしば「制度を作れば事は成れり」に陥り易く、リスク対策や制度のフォオローを忘れ、ある意味で野放しという現実が横行してしまう。
たまたま、今回は一つの投資顧問の問題が喧伝されているが調査を広げたら芋づる式に同様の問題が出てこないことを祈りたい。