2015年5月22日

事件から約半年を経て検証委員会が決定し政府が発表したとの記事。
地方紙は何の論評なしに淡々と委員会の発表内容を掲載していた。

当方はこのコラム(2015.01.27、2015.02.02)で事件の経緯から「この政権のリスク管理の失敗」に触れ、後藤さんの殺害に対する阿倍首相の発言「決して許さない」「罪を償わせる」という発言について次のようにコメントした。

・殺害の直接のトリガーは政府の1月27日の2億ドル支援の発表
・武力によるテロ対策の限界、報復ではなく予防対策(リスク管理)
・阿倍首相のシナリオ(自衛隊の海外派遣、憲法改正)
・1月27日の2億ドル支援の表明の失敗は大きな勉強代であり、自らの失策を国民に
謝罪すべき

検証委員会の構成を見ると官房副長官、外務省、警察庁幹部、元外交官などほぼ身内で固めているようで、その結果は誰から見ても当然の帰結であり国の様々な検証委員会の典型と言える。

地方紙にその辺りについて触れた論評が無いのは少し情けない。