ICTが進む日々の暮らしの中で見聞きする情報は高齢者(予備軍)の身にはその処理能力を越えつつあるが、好奇心、アンテナの高さと感度を総動員して対応したいとの想いから “飛耳長目”としてこのコラムを設けました。

飛耳長目(ひじちょうもく) 飛耳長目(ひじちょうもく):  中国の春秋時代、斉の管仲(?~前645、法家の祖)が、遠くのことをよく聞き知ることのできる耳と、遠くのことをよく見ることのできる目を持つことを「飛耳長目」といったようだ。見聞を広め、物事を鋭敏に観察することの大切さを教えている。
 日本では幕末、情報の必要性を感じていた吉田松陰が松下村塾のモットーにし、塾生たちに見聞を広めることを勧めた。
 現代ではインターネットが飛耳長目の場でありツールであり、松陰たちの時代と較べると時空を越えて世界の情報を収集できるようになった。
 情報の海の中から有意の情報を見つけ、整理・体系化して活用することにより、時代の潮流を読み取り的確な判断に資することが求められている。

画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/吉田松陰

これまでのコラムは、アーカイブをご覧ください。
  • マイタウンあさひ(新聞屋さんのミニコミ紙)の記事紹介

    2023年3月2日

    これまでご案内している山形市立図書館で配架している常設コーナーⅠ「“写真短歌”への誘い」&常設コーナーⅡ「“表現の杜”への誘い」についてマイタウンあさひ(朝日新聞に折込みされるミニコミ紙)さんの取材を受け、2023年3月 […]

  • ”老いは個人差をどんどん広げていきます”に得心

    2023年1月18日

    和田秀樹氏(高齢者専門の精神科医)の著書「老人入門~今さら聞けない必須知識20講~」の第14講の中の論考です。 確かに、同じ70代、80代でも「なぜこんなにも違うのか」と周りの人に感じることがしばしばあった。特に、70に […]

  • 昨夕(12月16日)の嬉しい出会い

    2022年12月17日

    当日の積雪が5cm程度だったこともあり雪かきをしなかったのが幸いしたのか夕暮れ時に玄関先に出てみたら写真のような嬉しい出会いがあった。 子供たち(?)の洒落たプレゼント(?)に連れ合いと二人して久しぶりにほっこりし頬が緩 […]

  • 荘内日報「私の一冊」への投稿が記事掲載となりました。

    2022年11月24日

    荘内日報にこのようなコーナーがあることを知友(短歌の先達)のリレー紹介で知り投稿する機会を得て投稿したところ11月22日の紙上に掲載される運びとなりました。 その依頼状には次のように記されているので紹介します。 ~ 一冊 […]

  • 「Dr.コトー診療所」を再び再放送で見ている。

    2022年9月25日

    16年ぶりの続編劇場版公開の予定(2022年12月16日)があるので再放送されていると思われる。 ネット情報によると主な放送履歴は次のようになる。 第1期:2003年 全11話 第2期:2006年 全11話   […]

  • ヌーベルバーグの旗手ゴダール逝く

    2022年9月20日

    ゴダールがスイスの自宅で医師の手を借り死を選んだとの報に接した。 かつて(学生時代)に映画館で「勝手にしやがれ」を見た記憶がある。 報に接して次のように詠んだ。 ・死を選びヌーベルバーグの旗手逝けり暗がりの記憶「勝手にし […]

  • 「2人の瞳が捉えた被爆地 土門拳と江成さん」の見出し記事

    2022年9月10日

    酒田市美術館と土門拳記念館の共同企画展「2つのまなざし 江成常夫と土門拳ーヒロシマ・ナガサキ」の紹介を地方紙に見かけた。 土門拳記念館はこれまでも何度か訪れているが酒田市美術館への訪問の記憶はない。 展示作品の状況とさか […]

  • 理想と現実のはざま

    2022年8月30日

    「核拡散防止条約(NPT)再検討会議が決裂」の報道に接して国際機関の機能不全を改めて思った。 情報不足を顧みずに言えば次のようなポイントが原因かと。 ・全会一致は原則としてもオルタナティブへの可能性を担保するのが原則では […]