ICTが進む日々の暮らしの中で見聞きする情報は高齢者(予備軍)の身にはその処理能力を越えつつあるが、好奇心、アンテナの高さと感度を総動員して対応したいとの想いから “飛耳長目”としてこのコラムを設けました。

飛耳長目(ひじちょうもく) 飛耳長目(ひじちょうもく):  中国の春秋時代、斉の管仲(?~前645、法家の祖)が、遠くのことをよく聞き知ることのできる耳と、遠くのことをよく見ることのできる目を持つことを「飛耳長目」といったようだ。見聞を広め、物事を鋭敏に観察することの大切さを教えている。
 日本では幕末、情報の必要性を感じていた吉田松陰が松下村塾のモットーにし、塾生たちに見聞を広めることを勧めた。
 現代ではインターネットが飛耳長目の場でありツールであり、松陰たちの時代と較べると時空を越えて世界の情報を収集できるようになった。
 情報の海の中から有意の情報を見つけ、整理・体系化して活用することにより、時代の潮流を読み取り的確な判断に資することが求められている。

画像出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/吉田松陰

これまでのコラムは、アーカイブをご覧ください。
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    NHKの達人×達人スペシャルで行定勲×宮本輝を久々に面白い対談?を見た(録画で)。 宮本のこれまでの作品の多くや特集雑誌も読んでいるのでその作品の紹介などに目新しさは無かったが行定とのトークで語られた心に留った言葉を以下 […]

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    当方の意見はマイナーかもしれないが、関東の都市部ならまだしも過疎化対策や限界集落が喫緊の課題となっている当県を含めた地方にとっては紹介された現状の支援策程度で高齢者の声に応えているのかと疑問符を持たざるを得ない。 間もな […]

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