しじみ蝶花落つ花に寄り添いて去りゆく夏を惜しみ居り
作品:写真短歌
投稿者:荒木 正弘

撮影地:白馬山麓(富山県と長野県)
作成意図:
高山の草花の命は短い。チングルマ(稚児車)は、開花して山の蝶たちに蜜を与え受粉を済ませると間もなく落花して、名前の由来通りの糸車様の形になる。そんな盛りを過ぎたチングルマにしじみ蝶がまだ寄り添っている。まるで足早に過ぎ去って行く短い夏を惜しむかのように。わが人生も同様…盛夏はもうすでに終わり蝶すら寄ってこない。
投稿日2020年1月3日
投稿者kuronuma