2011年3月30日

国の対応・対策が
①地震、津波被害への対応
②原発事故への対応
の二つに分散していて充分ではないことご承知のとおり。
メディア情報を見る限り人災としての②はいまだ進行形ゆえにそして未経験の領域ゆえにその対応に右往左往しているのだと思う。
しかし、その対応(政府、メディア、専門家など)にも多くの問題が潜んでいると思う。
技術屋の端くれ(原子力には携りませんでしたが)としては、その災害は進行中でありその終息のシナリオが今だ見えないこと、それらに対する予測やその対応策が示されていないことが問題と思う。
発生する事象への対応が「健康にはただちに影響ない」という紋切り型の発表はいたずらに「風評被害」拍車をかけていると言える。
素人の想定では「封じ込め(その定義にもよるが)」には月のオーダーを要するのでは?と思う。
そうであれば尚更、専門家たちの叡智を結集して(既に一部は出ている)その予測と一般住民の対応策(長期的視点にたった健康管理)を含めた情報開示が望まれる。

情報収集で得られた中に真剣な警鐘を鳴らす専門家のサイト(下記)を見つけた(小職の目では結構ニュートラルと思うがそれが専門家の世界では異端のようだ:下記「教授のスタンス」参照)。
http://takedanet.com/
時系列に掲載されている緊急情報(3月12日から掲載)を一通り読み込んでみたが全てに目を通すのは大変と思われるので、ポイント箇所をピックアップしてみる。
・直近(3月29日執筆)の緊急情報(39:いわき市での測定データ):
http://takedanet.com/2011/03/41_1463.html
・行政(特に福島市など近隣市町村)がなすべき対応に触れている箇所:
http://takedanet.com/2011/03/221_2525.html
http://takedanet.com/2011/03/post_7515.html
http://takedanet.com/2011/03/23_dc29.html
・教授のプロフィール:http://takedanet.com/2007/06/post_7d91.html
・教授のスタンス:http://takedanet.com/2011/03/post_9ba3.html
・専門家のありよう:http://takedanet.com/2011/03/post_aea1.html
・・・・・
知合いの技術者(原子力の分野に長く携った方)は20~30km圏内の住民には既に線量計が必要なはずだ・・・、ただ、それだけの数が用意できるかどうか・・・と2日前に言っていた(上記直近の情報@いわき市のデータがそれを裏打ちしているように思う)。

一人の「家族を守りたい普通のお父さん」としては山形市の数値(空中、水道水、作物など)と、上記に掲載されている情報から日々の「被曝量」を推算して備えてみたい。
お父さんの心配が杞憂であって欲しいとも願いつつ・・・。

周りの親しい知合い(一般市民)に話してみると一笑される方、自己責任の領域と言う人などが結構いる。
でも、この開示されないことの緊急性、重大性がこの数日間でようやく全国紙や一部週刊誌でも取上げられはじめている。