先の提案のテーマの①限界集落の問題は中長期的なテーマでありこれから時間を掛けて
解決されるべきものと理解できるが、限界集落の増加がその解決のスピードを上回る現
状で、「地方」にとっては緊急課題であると思う。
もう一方の②は今回の震災で発生した、短期的緊急性が高い問題と言えます。翌日?の
新聞記事では「仮設住宅の用地 5万戸分確保へ 国交省、被災3県内」との見出しがありその実際は、
*用地確保:
岩手県で約1.3万戸分 宮城県で約2.8万戸分
福島県で約1.1万戸分
合計で5.2万戸分
*5月末での完成見込み戸数:
岩手県で約1.1万戸分 宮城県で約1万戸分 福島県で約0.9万戸分
合計で3万戸分
のようだ。
3県の最終的な必要戸数7.2万戸に対してはまだまだ充分ではないようだ。
たまたま、時期を同じくして報道メディアに掲載されたことからそれらのマッチングが
それぞれの課題解決に寄与するのではと考えたわけだが、中長期的問題と短期的緊急性の高い問題のマッチングの効果は、どちらにとっても「1~2年」でのテンポラリー的効果はあるのではないだろうか?
マッチングの検討に際しては、Conceptual Plan(各種制約とそれらをクリアする方法の
スキームや概要図などを含む)が構築される必要がある。また、気になるのはその取組みが一つの地方行政(市町村、県)レベルなのか、あるいは被災した東北エリアとするのか、国レベルになるのか・・・なども検討の対象になるのではないだろうか?