2012年8月30日

8月25日のゲストはドナルド・キーン氏。
氏は多くの人も知る米国出身の日本文学者で日本文学・日本文化研究の第一人者。日本国籍取得後、米国籍での氏名 Donald Lawrence Keene を改め、日本氏名はキーンドナルドとカタカナで表記し通称として漢字で鬼怒鳴門(きーん どなるど)を使う。
2008年に文化勲章受賞。

氏の著書に疎いのにここで取上げるのは氏が「記憶の中で今もきらめく曲」として、取上げた「荒城の月(土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲)」を久々に聞いたため。

久々に歌詞と曲の好マッチング(相乗効果と補完効果)の唄と改めて感じた。
歌詞を次に書き写す(ウィキペディアより)
1.春高楼(かうろう・こうろう)の花の宴(えん) 巡る盃(さかづき)影さして
千代の松が枝(え)分け出(い) でし 昔の光今いづこ
2.秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁(かり)の数見せて
植うる剣(つるぎ)に照り沿ひし 昔の光今いづこ
3.今荒城の夜半(よは・よわ)の月 変わらぬ光誰(た)がためぞ
垣に残るはただ葛(かずら) 松に歌ふ(うとう)はただ嵐
4.天上影は変はらねど 栄枯(えいこ)は移る世の姿
映さんとてか今も尚 ああ荒城の夜半の月

詞の意味は団塊にとっても難解であるが(ウィキペディアなどに概説あり)小学校(中学校?)の音楽の時間で何度か唄った記憶が蘇る。
明るい曲が持て囃される今の時代、この曲調(詞と曲)からは心の奥底に潜む憂い、暗愁と言うような心情が呼び覚まされる。
今の若者からは一笑に付されるかもしれないが聴いてもらいたいと思った。

・荒城の月:http://www.youtube.com/watch?v=SbLuhlq-qik
・この番組の概要:http://kakaku.com/tv/channel=6/programID=28900/episodeID=585940/