2014年5月7日

3月9日のETV日曜美術館「行き暮れてひとり~画家 野見山暁治のアトリエ日記~及び5月6日の地方紙記事から・・・。

*TVでは次のように紹介されていた(転記)。
現代の日本を代表する洋画家・野見山暁治(のみやまぎょうじ)93歳。75年にも及ぶ画業の中で身近な自然や風景を描きながらその本質を見極めようとする不思議な造形はいつも新鮮エネルギーに満ち、多くの人々の心を捉えている。
現在、東京練馬のアトリエで独り暮らしを続けながら毎日キャンバスに向かう野見山。
なぜ描き続けるのかの問いに、「よほど描き残したいものがあるのか。どんどん遠ざかっても繰り返し繰り返し現れる形、その奥の何かを」 と書く。22歳で経験したソ満国境でのみずからの死の病、パリ留学時代の29歳の妻の死、その後の数々の出会いと別れ。
野見山は2011年3・11後の6月、東北の被災地に向かった。廃墟に立ちスケッチを重ね、その後も制作を続ける野見山。
ことし1月末から開かれている東京・ニューオータニ美術館での個展には、初期から最新作までの36点が並んだ。被災地訪問後に描かれた大作「ある歳月」には天と地がシャッフルしたような画面に人間の顔や手のようにも見えるおぼろなかたちが交錯する。
野見山は現在の心境を「行き暮れているようだ」と語る。

*地方紙の見出しでは「戦争、震災の風景に立ち 確固たる描きたいもの 生と死を見つめる」とあり、波乱に満ちた時代を経て今なお現役・・・。

個展を見てみたいとも思ったが難しいとすればせめて画集や著書を入手してみたいと思う。まずは手頃な「四百字のデッサン (河出文庫) 」、「ユリイカ2012年8月臨時増刊号 総特集=野見山暁治 絵とことば_ きょうも描いて、あしたも描いて、90年」あたりか・・・。