2014年8月6日

最近の笹井副センター長の自殺の報道には少々驚いたが、正直言ってやはり、またかと思った。

理研のゴタゴタの行くつく先としての今回の自死は組織の有りようとして最悪であることは自明であり、また、トップ(ノーベル賞受賞者)が責任を取らない中で現場のトップの自死と言う形は如何にも日本的と思う。

誰も野依氏の首に鈴を付けられないのかもしれないが、氏が退いても問題が解決しないのは分かり切っておりこれは昔から日本の官学の領域に巣食う根が深い問題と言うのが当方の印象。

かつて、民主党の事業仕訳が話題になった際、TVニュースで見た野依氏の発言が引っ掛っていた。
官僚の代弁であったにせよ野依氏はコストと投資を一緒くたに仕分けすることを「あまりにも見識を欠く」とし、「将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのかと問いたい」と民主党を含む予算削減を主張する人々を厳しく批判した。

今回は自らがトップを務める理研の在り方が問われているのに自身の発言は皆無に近いと言える。
いわゆる「天に向かって唾を吐く」の典型的な例ではないだろうか?