2015年4月1日

4年前の福島の原発事故の原発作業員の被ばくについてはあまりメディアで取り上げられていないが気になっていた。

最近被爆者の健康を日米共同で長年追跡する放射線影響研究所に東電福島第1原発事故の直後から約9カ月間、緊急作業に携わった約2万人を対象にした健康調査が加わったという記事が眼に着いた。

この記事の約9カ月、約2万人から少し推論を交えて将来のことを考えてみたことを紹介する。

*この記事から受けるのは漸く一部について途に着いたという印象。
その後の約4年間にも多くの作業員が処理作業に関わっているわけであり、この4年間に対象を広げたら果たしてどの位の作業員の数になるのだろうか?

*情報不足を恐れずに言えば福島第一原発の廃炉作業に関わる人の人数を考えてみると一人の被ばく量に限界があるため空恐ろしい数になるのではと思う。
・2012/11/05 放送のNHKクローズアップ現代での説明では次のようにされている。
廃炉を終えるまでには40年もの歳月が必要とされています。・・・福島第一原発で
被ばくする量は今でも他の原発での作業に比べ、平均で10倍近くになっていま
す。・・・今年必要な人数は1万1700人なのに対し、従事者登録をしている作業員は
2万4300人いると説明。

・これは1年間の作業で被爆線量の限界になるということと考えられる。因みに年間1万
人として毎年入れ替わるとして40万という数(山形県の人口のほぼ1/3、山形市
の人口の1.6倍)にもなるということ。
どのようにしてこの数の作業員を確保するつもりなのだろうか?

*原発事故から9カ月間に作業に携わった作業員約2万にについても途に着いたばかりと言うのにこれまで原発事故処理やこれからの廃炉作業に携わる作業者40万人(20倍)の被ばく量の追跡調査を国はどのように取り組むつもりなのだろうか?作業員の健康は一体どのように担保されるのだろうかと思うと気が遠くなる。

*その頃には当方はこの世にいないけれどもこれからの人々には他人事として済まされない問題なのでは・・・。