2022年2月7日

掲題番組(ドキュランド:NHK-Eテレ)を録画で見た。

ドキュメンタリー番組として興味深く見ることが出来て中でも次の二つの言葉が強く印象に残った。

 

・「緊急時に人に優しくしたことで謝らなければならないのなら、ここは私の国ではありません」

これは2015年のシリア難民の受け入れを決断したことに対し通過国ハンガリーはもとより自国ドイツからも反対や批判の声があった時にメルケルが述べた言葉と紹介されていた。

背景にはナチスドイツの反省や自国の憲法の規定に基づいていると説明されていたが、自身のかつての苦い経験も背景にあったようだ。

 

・「すべてのことには、時がある」

クリスチャン(プロテスタント)でもあるメルケルが退任する際の言葉として紹介されていた。

クリスチャンではないので調べてみたら旧約聖書「コヘレトの言葉」の冒頭の2行目から引用したと思われる。

世の中の諸事や自身のありよう(来し方、行く末)を憶う時、なかなか含蓄のある言葉と思う。

 

何事においても最もふさわしい時期があり
この世の中のすべてのことには時がある。

生まれる時があれば、死ぬ時がある。
植える時があれば、植えたものを引き抜く時がある。

~ 中略 ~

引き裂く時があれば、縫い合わせる時がある。
沈黙を保つ時があれば、口に出して言う時がある。

愛する時があれば、憎む時がある。
戦う時があれば、平和の時がある。