一連のゴタゴタの報道で一番気になったのがメディアの対応。
振返ると「IOCが開催地を変更」という報道がなされて(10月16日)以降しばらくはどのTV局もこの決定に右往左往する関係者の報道だったという記憶があり噛み合わないIOCと東京都知事の考えが流されていた。
が、しばらくしてTV局が「会場の決定権は五輪憲章でIOCが保有」と報じた。 何だそうなのか・・・と当方も含め一般視聴者は思う。関係者やメディアであればIOCが何故一方的に札幌開催を発表できるのか調べれば分かったはず。
分かっていて報じなかった或は五輪憲章を調べもせず引っ張り続けたように見える怠慢は視聴者を弄んでいるとしか思えない。
そして「合意なき決定(11月1日)」までの約2週間、様々な水面下での駆け引きがなされたことは間違いない。
もう一つ気になるのはこの問題でのJOCの無力・無策ぶりと言える(かつての政財会の重鎮を擁していながら、いや、それゆえなのかも)。一方のラグビーワールドカップの盛り上がりと成果と比較すべくもないが・・・何とも情けない組織と言える。
因みにゴタゴタの途中で当方が考えた問題解決の妙策は・・・札幌市の思惑(30年冬季五輪招致)を度外視した上で・・・「札幌市が“今からでは無理です”と辞退すること」でした。