2018年3月10日

震災7年という節目からか地方紙の一面を使って特集が組まれその見出しは次のように構成されていた。

①福島第1原発2号機 原子炉格納容器内部調査(イメージ)

②トリチウム水の扱いが課題に(2018年2月22日現在)

③各号機の状況、廃炉までの工程

④ようやく廃炉の足掛かり

⑤原発事故後、被災地の介護体制崩壊

 

特に気になった点を下記する。

②:タンク貯蔵水 約105万トン、うちトリチウム処理水(*)85万トン、貯蔵容量 約110万トン

*:20万トンがトリチウムを含まないということか?

また、今後貯蔵が可能な空き容量が5万トンという計算になる。トリチウムの処理技術が世界で確立されていないことには触れておらず課題とする中味が読者には示されていない。

③④:廃炉までの工程は偏に①のトリチウムの処理の可否及び溶融デブリの除去に掛かっておりこれらの課題が解決しないと③の行程はまさに「絵に描いた餅」となる。

⑤:三重苦(被爆、帰還困難、施設不足)に苦しむ高齢被災者の介護体制の崩壊はこの国の厳しい将来像を示していると思う。