2018年1月16日

第1原発事故後、県が沿岸海域で実施している魚介類の放射セシウム濃度検査で2017年に採取した全ての検体が国の基準値を下回ったという地方紙の記事。2016年に続いて2度目とある。結果操業自粛する海域も第1原発の半径20キロ圏内から10キロ県内に縮小したようだ。

減少するのは望ましいことだが放出されている汚染水から除去出来ていないトリチウムについて言及がなされないのには正直メディアの認識の甘さを禁じ得ない。

汚染水からトリチウムを除去出来る技術が今の世界に無いという現実を取上げず今後計画されている希釈しての放出すればセシウム以上の危険性を孕むことに言及できないことを、メディアの問題としてかつてこのコラムで何度も取上げているが今回も海洋汚染の改善にのみ言及する姿勢は問題だと思う。