4月初旬(4日)の地方紙(山形新聞)の掲題記事(書籍紹介)にふと目が留まった。
サブタイトルが「知の巨人」ハラリ氏の警告とある。
知の巨人と言えば当方は吉本隆明と思っているので、海外にもそう称される人(歴史学者)がいるようだ。
氏の6年振りの新刊「NEXUS 情報の人類史」で一つの答えを導いた。と次のように3月の来日時の警鐘を紹介している。
「行為主体として自ら意思決定する点で、AIはこれまでの技術と決定的に異なる。プラスの面もあるが、規制を急がない
想定外の事態に繋がる危険性がある」
その他の記事から一部を転記で紹介する。
* 予想外の事態は既に起きているという。ミャンマーの少数民族ロヒンギャの虐殺を後押ししたのはフェイスブック(現メタ)の偽情報だったと指摘
* 真実は複雑で、時に私たちの心は痛み、突き止めるのにも時間がかかる。それに対して、虚構は安価に、瞬時に大量生産できるようになった。
* 大きな影響力を持つアルゴリズム(※)について、「責任を負わず、透明性もない。民主主義にとって極めて危険な事態だ」と強調。AIによる表現はそれと分かるように明示し、人間へのなりすましを規制すべきだと訴えた。
吉本が述べた(と記憶している)ように「技術の進化は止まらない(止められない)。大事なことは、それの使い方」ということを肝に銘じて生きるしかないと思う。
※(Web紹介記事より転記):「アルゴリズム」とは、特定の問題を解く方法や目標を達成する方法を示した一連の「手順・計算方法」です。もっと簡潔に言うと「やり方」のことです。その手順に従っていれば誰でも同じ答え・結果になるという特徴があります。一般的にはアルゴリズムというとITの分野においてコンピュータにプログラム形式で指示を与え実行させる一連の処理手順を指すことが多いです。