2011年11月2日

特に原発災害については関連する情報(Web、メディア、書籍・・・)として様々な視点から多くの発信がされているが、それらの中で直近に手にした書籍を紹介する。
中沢新一氏が著書「日本の大転換」で技術や経済の領域を超えて(包括して)ひとつの方向性を提起している。以下はその一部(帯にも記載されている)。
出来事の推移のいかんにかかわらず、いまの時点でも確実に言うことのできる、ひとつの明白な事実がある。
それはこの出来事を境として、日本文明が根底からの転換をとげていかなければならなくなった、という事実である。
もとどおりの世界に「復旧」させることなどはとうていできないし、また、してはならないことだ。
私たちは否も応もなく、未知の領域に足を踏み入れてしまったのである。
かれが整理するエネルギー革命は
・第一次:火の獲得と利用
・第二次:農業と牧畜そして新石器時代
・第三次:家の「炉」から冶金の「炉」
・第四次:火薬の発明
・第五次:石炭の利用と蒸気機関の技術
・第六次:電気と石油
・第七次:原子力とコンピューター
・そして、第八次が太陽エネルギーを媒体・変換する新しい技術開発
かれの言葉を借りると、
第一次~第六次までは太陽のエネルギーをわたしたちの生態圏内で何段階もの媒介
メカニズムを経てエネルギーとして獲得してきた。一方、第七次の原子炉は生態圏
との間に形成されるべき媒介を、いっさいへることなしに生態圏の外部に属する現
象を、生態圏のなかに持ち込む技術である。
なかなか難しいところもあり当たり前ですが旨く紹介できない。