2012年11月28日

地方紙に小さく「原子炉密閉の作業が本格化 チェルノブイリ原発」という記事掲載があった。

1986年に史上最悪の原発事故を起した旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリ原発の4号機は事故後にコンクリート製の「石棺」に覆われて放射性物質の漏洩防止が図られた。その後25年を経てその老朽化から漏洩と崩壊の危険が高まったためとのこと。
鉄製アーチ形の構造物は、
重さ2万9千トン 幅257メートル 高さ110メートル 耐用年数100年
完成予定は2015年

日本の福島の原発事故はこの事例を上回るという意見も有る中で、その対応でチェルノブイリの25年の教訓を活かしたと言う情報を余り耳にしない。

簡単に福島原発の原子炉密閉と言うがチェルノブイリ原発の例と同じように25年を要すると推定すると密閉が実現されるのは2037年ということなる。
自身も90歳ということになりその結果を見届けることは出来ないだろう。

為政者の多くは師走の選挙に奔走しており二度目の厳しい冬を迎えつつある福島の被災者の多くの気持ちを逆なでするような現状に言葉を失う。

今年の2月に「ふくしま市民活動フォーラム2012のふくしま復興ディスカッション」に出かけた折に車中で詠った短歌と写真(Collabo.(コラボ) de 写歌)を改めて心に刻みたい。
冬列車吹雪く山あい割いて行く向う先にはフクシマの街