2013年2月13日

1月6日付け地方紙に「山形市中心市街地の歩行調査(昨年10月)」について記事掲載があった。

この内容を読んで情報過多の昨今、提供される情報で示されるデータの扱いとその評価を正確に「読み取る眼」が大事と感じた。
記事の概要は次のようなもの。

・山形商工会議所が2年に1回10月に実施している歩行調査とその分析評価を紹介している。
・調査目的は「市内中心部にオープンした三つの新観光名所(山形駅前、十日町、七日町)による効果」であり、それを訪れる歩行者の増減で次のように調査・分析・評価している。
「今回(H24-10)は悪天候が影響し前回(H22-10)を下回ったが(全体でマイナス8.6%)前々回(H20-10)比ではプラス基調なので効果は続いている」

年1回調査回数というデータで充分か?という論点は書かれていなかった。
「地点」を年1回とする定点観測(サンプリング)手法ではその結果を判断するには少なすぎると思われる。メディアと言えどもそのことへの指摘や疑問に触れて欲しいところ。
プレDC、DCを予定して観光立県を目指す山形としてはせめて四季それぞれ4回位のデータを基にしたデータの調査とその評価が望まれる。