地方紙への雨宮氏の寄稿の中でこの国の”命”に対する「ダブルスタンダード」という表現が頭に残った。
氏の指摘するところは、
一つは・・・「命は何よりも大切」「かけがえのない命」という考え
もう一つは・・・「ああいう人って人格があるのかね。ああいう問題って安楽死何かにつながるんじゃないかという気がする」という元東京都知事が1999年障害者施設を訪れた時の発言。また、今年の6月、麻生副総理が高齢者問題に触れ「いつまで生きるつもりだよ」や2008年の「たらたら飲んで食べて、何もしない人の医療費をなぜ私が払うんだ」という発言。
かつての石原元都知事、麻生副総理らの発言を待つまでもなく人や物の価値や活動の価値を「経済性」の論理で評価して公言を憚らない有名人(著名人とは言えない)に対して、氏が述べるように報道を含めた「全メディア」の立ち位置、矜持が問われているのだと思う。