2020年6月10日

これまでも当コラムや主宰する地域活動(One Coin 地域力カフェやFMラジオ番組)などで多老化社会の状況や問題などに触れてきたが今日初めて「多死社会(または多死時代)」というキーワードを目にした。

多死社会(≒他死時代)とは、高齢化社会の次に訪れるであろうと想定されている社会の形態であり、人口の大部分を占めている高齢者が平均寿命などといった死亡する可能性の高い年齢に達すると共に死亡していき人口が減少していくであろうという時期とウィキペディアに書かれている。

このキーワードは本日の地方紙の連載コーナー「最後のときと向き合う 訪問診療医の15年」の最終回(12回)の中に見つけたので一部を転記紹介する。

・・・2025年に団塊世代全員が75歳以上の後期高齢者となり、日本は「多死時代を迎える」。今後、じっくり時間をかけて患者や家族に心を寄せる在宅みとりは困難になっていき、「死のオートメーション化」が進むと予測する・・・

この方は40年にわたる外科医時代を経て、訪問診療を初めて15年、82歳の今も在宅医療の第一線で患者に向き合っているという小堀医師。

次の言葉が心に残る。

・「死は『普遍的』という言葉が介入する余地のない世界である」

・一つとして同じ死はない。なぜなら、一つとして同じ人生はないのだから。