2020年5月30日

29日の地方紙に首件見出しの記事が載った。

記憶ではコロナ禍が始まった頃にも同様の掲載記事があったと思うが・・・これではそれ以降全く改善されていないことになる。

首相官邸のWebサイトには第6回までの議事概要と資料は公開されているが、どのメンバーがどのような発言をしたかは分からないと記載されていた。

つまり3月以来これまで開催された16回分の専門家会議の全ての議事録を作成していないという。

この政権は今回のコロナ禍を今後に活かすことを真剣に考えるつもりはないようだ。

先に当コラム(2020年5月12日付け)で紹介した“ 危機管理は「儲ける」ためにすることではない。生き延びるためにすることである ”、“ 「日本人は危機管理ができない」ということを与件として危機管理については考える必要がある ” と語る内田樹氏の論考のように日本人の意識構造の典型としか言いようがない。

 

当方の身近な経験では大分前になるが山形県の男女共同参画審議会の委嘱で審議委員に2期4年間携わったことがある。

その時でさえ事務局が作成した議事録案が送られてきて発言内容の修正を求めて反映されたことがある。

「況や国の危機管理に関わる専門家会議をや」である。