地方紙に小さく取上げられていたこの記事で改めてクレームの有り方を考えてみた。
昨年の8月15日と22日の当コラムでもクレームについて次のように取上げた。
・NPO法人「日本禁煙学会」が映画「風立ちぬ」に付けたクレームに違和感
・続 違和感:「はだしのゲン」に閲覧制限という新聞記事に見る市教育(委)の姿勢
今回は北海道中頓別町議6人が村上春樹の小説の中で次のように書いていることにクレーム(以下新聞記事から要約)という新聞記事。
中頓別出身の女性運転手が車の窓から火のついたたばこを捨てるのを見て主人公が
「中頓別町ではみんなが普通にやっていることなのだろう」との感想を抱く場面が
あるようだ。
町議6人がこれにクレームし、著者も文庫本の発行の際は留意する旨の考えを出したと記載されていた。
このようにフィクションの世界で書いた内容のその部分のみに反応してそれを現実のもの、作者がそのように考えているとしか想像が及ばない町議のレベルにがっかりする。
以前のコラムでも述べたようにこのようなクレーマーには類似した傾向があると思うが作品の世界と現実の世界と著者の考えを混同する情けない人たちである。