12月16日放送の掲題番組を見る機会があった(部分視聴)。
簡潔に言えば若者層の投票行動にSNSがどのような役目を果たしたかを分析した内容だった。
「技術の進歩は止められない。良くも悪しくも使う側の問題」ということは自明。
スマホなどに横溢する情報に目を通し、その真偽を確認するには多くの時間を要する。
マスメディアには功罪はあるものの情報の選別と真贋のチェック機能という観点では個人にとっては有用と言える。
ただ、今の若者世代(いわゆるZ世代)の多くは新聞は購読しないしTVは見ないと言われており、横溢する情報の真贋を見極める眼(力)の不足があるように思える(当方の偏見かも)。
今回の掲題番組に登場した若者は、当初抱いていた自身の判断をSNSに投稿される多くの情報(真偽は不確か*)を見ているうちに考えを変えたと発言していた。
情報を流す側の思惑に踊らされたかもしれない自分をどのように思うのか聞いてみたいという印象を持った。
*:フェークとまでは言えないが真偽を確かめる時間も十分に出来なかったと思われる
今年の3月、当コラムに米国のニュースを次のように取り上げたことがある。
~「今どきの若者の思考法に驚く」~
先日、米国の大統領予備選の加熱ぶりを報じるTVニュースで次のような大学生のインタビューを報じていた。共和党支持者の大学生がトランプを支持するのは「彼は言いたいことをはっきり言うから良いんだ」と。
トランプの考え、発言や大統領の時の施策ではないというその考え方に愕然として声を失う。
米国の若者とはいえもしかしたら日本にも・・・と考えつつ、古代エジプトの遺跡壁画や古代ギリシャの哲学者プラトンの対話篇『国家』にも『最近の若者は~』と嘆いていたらしいが・・・最近はジェネハラとも言われかねない
その言葉をぐっと飲み込んだところ。
また、数年前に情報の横溢や価値観の変容を感じ次のように詠んだことがある。
SNS時代にはますます情報の真贋を見分ける「眼(力)」が必要になるのでは・・・。
♪ 今の世はフェイクニュースが溢れおる真贋見分くる眼望まん
♪ 団塊とZ世代のあわいには埋まらぬ価値観深き溝あり